オフィス電話設備、こんな業者には要注意!
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IP電話やビジネスフォンの導入など企業向け電話整備においては、顧客側に知識が無いことをいいことに、決して褒めることのできない営業方法を取る業者が存在するのも事実です。以下にあげるケースに該当する業者には、くれぐれも注意するようにして下さい。
1)見積書が大雑把&リース料しか提示しない業者
企業向けの電話設備(ビジネスホンや電話交換設備)をリースで導入される企業様も多いかと思います。リースの場合5年、6年、7年での契約が多いのですが、例えばビジネスホンで機器(電話主装置と電話機)と工事代、合わせて600,000円くらいのものを月額リース料15,000円としか提示されず、そのまま契約すると実は7年契約の84回払いで、合計1,260,000円の規約をさせられているということがあります。
以前問題になりましたが、現在もこのようなケースがあるようです。
ご契約されるときは必ず、一括で購入した場合はいくらなのか?また、リースは何年間の契約で何回払いなのかを確認するようにしましょう。「リースしか出来ません」という業者にはくれぐれも注意して下さい。
企業向けの電話設備は一般の商品のようにお店で販売されているものでないので相場が掴みにくいと思いますが、機器にはどこのメーカーも定価(標準価格)が付けられていますので、見積書が細かく丁寧に説明してくれるかどうかも判断材料の一つだと思います。
2)不安を煽ったり、ものすごくお得になると錯覚させる業者
顧客側に知識がないことを逆手に取り、不安を煽ったり、極端にお得になると錯覚させるような営業行為をするケースがこの手の業者です。
具体例としては、「今度こちらの地域がデジタル回線になるので、今お使いの電話機が使えなくなります。デジタル回線に対応した電話機に取り替えて下さい」と不安を煽るケース(ちなみに、そのようなことはありません)。
又は、「050のIP電話を使用すると通話料が無料になって電話代がお得になりますので、IP電話が使える電話機に取り替えましょう」などと、実際の通話料は少ないのに凄くお得に思わせるようなケースが該当します(ちなみに、相手も同じ回線の050IP電話であれば通話料が無料になります)。
また最近では、「ひかり電話にすれば電話代がお得になりますが、今の電話機ではひかり電話に対応していないので取替えをお願いします」というようなケースも散見されてきました(ひかり電話は現在お使いの電話機でも問題なく使用できます)。
このような虚言まがいの営業を見極める最も簡単な方法としては、“難しい専門用語ばかり並べていないか?”を見ると良いでしょう。
その際は、素人にも分かるように簡潔な説明を求める他、凄くお得になるような話の場合には、その明確な根拠をきちんと確認すると良いでしょう。
3)自社で技術者、工事部隊を持っていない業者
電話設備業界では、おおきく業者を3つのパターンに分類することが出来ます。
A:販売も施工も自社でやる業者、B:機器の販売のみで施工は下請けに出す業者、C:機器の販売はせず施工のみを請負う業者の3パターンです。
「A:販売も施工も自社でやる業者」は、“営業”も“技術”も同じ会社ということもあり、工事内容の引継ぎやお客様からの要望等も細かく伝える事が出来ます。
また、事前に現場調査などにも入り出来るだけトラブルが起こらないよう準備をしっかり行ってもらえたり、工事当日にお客様から急な変更を言われても自社の責任で快く対応してもらえることが一般的です。
「B:機器の販売のみで施工は下請けに出す業者」、「C:機器の販売はせず施工のみを請負う業者」は業者間の引継ぎが上手く出来ず当日現場に施工業者が行ってみると“聞いていた内容と違う”や、当日の急な変更にしても“聞いていないので出来ません”などと下請けの業者に断られるようなこともあります。また、下請け業者が安価に施工を請負っていた(請負わされていた)場合は、施工が雑になり見栄えが悪いばかりでなく、将来的に障害の原因になることもあります。もちろん販売、施工どちらかのみの業者でもきっちりしている業者はありますので見極めるのは難しいですが、事前に販売の方に施工の方を紹介して貰うなどして業者間の関係性も見られるもの良いかと思います。
4)機器導入後のサポートについて話さない業者
電話設備はそんなに故障が起きる設備ではありませんが、いざ故障が発生し、電話が使えないとなると大変な事態へと繋がってしまいます。
つまり、オフィスインフラについては、故障やトラブルが起こったときの対応こそが業者の真価が問われる瞬間であると言っても過言ではないのです。
従って、「購入するときは対応が良かったのに、購入後故障が起きて連絡してもなかなか対応してもらえない」とか「出張修理費が高額」などといった業者の対応は言語道断。
電話設備は長く使うものですので、『導入してからが業者との付き合いの始まりである』と捉えるようにしましょう。
障害が起こったときの対応はどうなのか?、出張修理費はいくらなのか?、誠実に対応してくれそうか?など、設備導入の際は、必ず見積り額だけで判断するのではなく、総合的に判断していただくことをお勧め致します。